小谷あゆみ先生と歩く熊野古道歩き

去る2019年7月14日(日)、前日に授業をしていただいた小谷あゆみ先生と一緒に熊野古道の滝尻王子〜高原を歩き、熊野本宮大社へお参りしました。

今回はその様子を写真付きレポートの形でご報告。
注意点等も記載しておりますので、これから滝尻王子〜高原を歩こうと検討中の方はご参考にどうぞ。

行程表


場所備考
1上富田町役場9:30出発(車)
2滝尻王子〜高原(たかはら)徒歩で2時間半ほど
高原到着後、車移動。
3発心門王子
4本宮道の駅トイレ休憩
5熊野本宮大社参拝(車)
6上富田町役場18:50到着、解散

出発〜滝尻王子

数日前より天気予報で雨になっていたので、前日に浦校長直伝の秘密のおまじないを先生方と一緒にとなえ、天気が良くなることを願って解散。

その夜はとても激しい雨が降りました。

そして翌朝、おまじないが効いたのか天気が一転、奇跡的にお天気に恵まれ滝尻王子に到着。

滝尻当着後バス移動のため、滝尻で皆を降ろしたあと事務局長が高原まで車を移動、他のメンバーは滝尻王子から高原まで歩いて合流します。

滝尻王子周辺の当日の状況

今回の熊野古道歩きは2018年7月14日(日)に行われました。
前夜は激しい雨に見舞われたため、滝尻王子のすぐ横を流れる富田川は茶色く濁って水かさを増しており前日に降った雨の激しさを物語っていました。

富田川と彦五郎
富田川は昔、大雨が降る度に下流域で大きな被害をもたらしていました。
荒れ狂う富田川を鎮めるために命を懸けた彦五郎という男性が居ました。
彦五郎については別記事でご紹介するのでお楽しみに。

滝尻王子について

滝尻王子には、熊野三山(那智・熊野・速玉)の御子神様を勧請(かんじょう※)して祀っています。
〇〇王子は昔、〇〇童子と言われていましたが、格上げされて、平安時代に書いた文献ではだいたい〇〇王子と書かれています。

勧請(かんじょう)とは
神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること。(小学館 デジタル大辞泉より)

滝尻王子は明治22年の水害の際に富田川から水が溢れ周辺が水没、今の社殿はそれ以降に建てられたものと思われるそうです。(古道ガイド談)

駐車場

滝尻王子入口には、大型バス3台・乗用車が止められる広い駐車場が あります。
また、お手洗いも併設されています。

飲料水について

駐車場のすぐ近くに飲み物や古道歩き中に使える杖を販売しているお店があります。

飲み物の準備は万全に!
滝尻王子の入り口で買い物をしなかった場合、次の到着地である高原までお手洗いも自動販売機もありません。
高原までは所要時間2時間半ほど、標高差は200mほどあります。

滝尻王子〜高原の様子

滝尻王子奥にある熊野古道の入り口に行くと、根が剥き出しになりコケの生えた大きな石を包んでいる、高く太くのびた木がありました。
明治の水害で土が削られあらわになり、年月とともに石にコケが生え、昔の地表が今よりずいぶん高いところにあった事がわかります。

最初の300m程は登り坂になっていて、じんわり汗をかきました。
ガイドの会の裏地さんより、みんな杖を借りていたので歩き始めより大活躍。
小谷先生も、皆さんも杖を大絶賛!

お店で杖は売っていますが、上富田ガイドの会さんに案内して頂くと杖を無料で貸していただけます。

出発から20分程で「胎内くぐり」に到着。

穴の大きさは大人1人やっと通れる大きさ。
この日は前日の大雨で土が濡れていたことから服や荷物が汚れるのを避けるため、「胎内くぐり」をくぐらず右横の坂道を登りました。

乳岩

胎内くぐりを抜けたすぐ横には「乳岩」があります。

産まれたての赤子を連れた女性が熊野詣での途中、「岩屋に赤子を置いていけ」とお告げがあり、岩屋に赤子を預け熊野にお参りに行き帰ってくると、オオカミに守られ岩から滴り落ちるお乳を飲んで育てられていた。 と言う民話があります。

不寝王子跡

不寝王子は平坦な地形になっています。
熊野詣での際に、寝ずに見張りをした場所です。
この後も登り坂が続きます。

剣ノ山371m

出発より1時間ほどで到着
色んな国のコインが置かれている事から、海外からも多くの方が来られていることがわかります。

道が3つに分岐、看板があります。
階段を登ると見晴らしのよい展望台になっています。

最近整備された石の地面。雨の時はすべるので注意。
下りきると、舗装された道にでます。

斜め前の道に看板がありますので、舗装された道を横切って通ります。

小谷先生もまだまだ元気です☆

この後急な登り道に体力をうばわれるので、ここで休憩して次に備えましょう。

高原熊野神社

本殿裏手には大木の楠木があります。

木の根が棚田のようになった道、そよ風が抜ける尾根、小谷あゆみ先生が励ましてくれるように皆に話しかけてくれる気遣い、そして裏地エグゼクティブガイドによる植物や古道の話を聞き、古道の歴史を感じながら険しくもすがすがしく歩く事ができました。

随分歩いたころ、「佐多さんまだかな~?」「佐多さ~ん」と静まりかえる古道に佐多さんコール。
まさかここで「は~い」なんて返事があれば神がかった登場ですが、皆で笑いながら歩いて5分・10分行くと「いた~!」との声で前を見てば、歩いてくる佐多さん発見。
呼ぶ声は聞こえなかったらしいですが、合流できて一安心。

高台で最高の見晴らしを眺め、皆そろってわいわいと歩きました。この後険しい斜面の長い階段が続き体力をうばいましたが、持っている杖に助けられ登りきることができました。杖サイコー!
小谷先生も頑張りました。登った階段を振り返ると素晴らしい景色に見とれましたが、この素晴らしい景色は実際に目で見たほうが感動します。

高原到着後

高原到着です!
お疲れ様でした~
トイレ・自動販売機・公衆電話・お弁当を食べる所があります。

お弁当等の販売所は無いので事前にお弁当を準備しておきましょう。

高原で食べたお弁当、めはり寿司にサンマ寿司と熊野が詰まっていて美味しかったです。勇惣さんに頂いた梅ジュースとトマトで、みんな元気を貰い有難うございました。

熊野本宮大社の神域の入口とされる

 昼食後、高原からバスで発心門→本宮道の駅(トイレ休憩)→本宮大社に行き、みんなでお参りしました。
まだ青いもみじの綺麗な発心門を出るときには、子猿の群れに会いました。

本宮の道の駅でのトイレ休憩では「お茶のソフトクリーム」を食べ、本宮大社では雨が降るも参拝中に雨があがり、楽しい体験となりました。

熊野本宮大社〜南紀白浜空港〜解散

そして、そのまま皆で白浜空港へいき、小谷あゆみ先生を見送りました。
とても名残惜しいお別れです。またお会い出来ることを楽しみにしています。

皆さん、素敵な1日を有難うございました。