『ひょうたん』の収穫

今日は 『ひょうたん』 の収穫に行ってきました。

場所は、和歌山県上富田町岡地区。
世界遺産 八上王子跡(八上神社)のすぐ近く。
紀州くちくまの熱中小学校からは車で10分程度の場所。

ここでは、岡老人クラブ(中道武会長)の皆さんが『ひょうたん』を育てていらっしゃいます。
岡老人クラブさんからお声かけを頂きまして、和歌山大学紀南サテライトの古久保さん、紀州くちくまの熱中小学校生徒の家根谷さん、山下さん、紀州くちくまの熱中小学校事務局の幾島さん、永田さん、佐多が収穫のお手伝いをさせて頂きました。

集合は、朝の7時30分。
岡老人クラブの皆さんがおっしゃっていました。
「年寄りは朝が早いからなぁ」と(笑)。
私たちが到着した頃にはすでに収穫が始まっていました(笑)。

畑に入ってビックリ!!。
こんなにたくさんの『ひょうたん』が出来ているんです。まさに鈴なり状態です。

ちょうど大人の男性の目の位置くらいに単管を組み合わせて、藤棚ならぬ「ひょうたん棚」を作っています。

この『ひょうたん』の頭のところをハサミでカットします。
実は、この『ひょうたん』には収穫のタイミングがあるんですよ。
加工品にするには、少し水分が抜けた白い表面の『ひょうたん』を選びます。あとは『ひょうたん』を持ったときのずっしり感がないもの。つまり、水分が抜け始めている状態のものを選ぶんです。

岡老人クラブの皆さんにご指導を頂きながら、収穫のお手伝いをしました。
お手伝いをするといいながら、手際のいい先輩方にはかないません。
あっという間にコンテナ5杯分の『ひょうたん』を収穫しました。

場所を近く集会場に移して、『ひょうたん』の下処理のお手伝いです。

ここでは、『ひょうたん』にドリルで穴を開ける作業を行います。
この作業は『ひょうたん』 の中にある種を取りやすくするための大切な工程なんです。

キリを使って 『ひょうたん』 の底に小さな穴を開けて、電動ドリルで一気に貫通させます。
生の『ひょうたん』ですがとても固いんですよ。電動ドリルを使わないと、とても太刀打ち出来ません。

そして、この穴を開けた『ひょうたん』を大きなタンクへ入れます。
全ての『ひょうたん』をタンクに入れたら、次に特製の落とし蓋と重しを置いて、その上からタンクに水をたっぷりと注ぎます。
『ひょうたん』は空洞なので浮力が発生します。
だから落とし蓋と重しが必要になります。

さて、なぜ水の中に浸けるのでしょうか。
それは、『ひょうたん』の中にある種と表面の皮を腐らせるためなんです。
種と表面の皮は腐らせて取るんです。

今日の作業はここまで!!。
次回は2週間後。水に浸けた『ひょうたん』の種と皮を取る作業だそうです。

ひとつ気になる事が…。
岡老人クラブの皆さんからのアドバイスが不思議なんです。
「次は捨ててもいいような服装で来てよ」
「手袋も長いものがいいよ」
何が起こるんでしょうか???。

作業の後は、岡老人クラブの皆さんと「もぐもぐタイム」。
とても甘いスイカ、あんパン、チョコレート、お茶。
とても食べきれません(笑)。

スイカを食べながら、岡老人クラブの皆さんから『ひょうたん』のことはもちろん、地区の歴史、田んぼの話、他にも色んなお話しを聞かせて頂きました。
いやぁ、最高の贅沢だわ。

真夏の思い出がまた一つ出来ました。
次は、加工の工程。楽しみです。

(次回に続く)