紀南の梅雨の風物詩 青梅の収穫〜出荷のご紹介

皆さんこんにちは。
紀州くちくまの熱中小学校 第一期生の青木です。

今回は紀南地方の名産品「南高梅」の収穫〜出荷の様子をご紹介します。

青梅の収穫は夜明けから始まる

とても日当たりの良い梅畑では梅が赤く染まります。

青梅は収穫するとすぐに傷み始めるので、収穫したその日に出荷しなくてはなりません。
また、出荷する前には青梅の傷やサイズによって選別しなければなりません。

選果場での受け入れは15時半まで。
より多く出荷したいとなると、必然と夜明け前に起きて空が明るくなってきたら梅畑で収穫スタートという流れになります。

梅畑がある地域ではゴールデンウィークが終わってしばらくすると、午前4時に軽トラが道路を爆走していきます。
その音で目が覚めると「あー。青梅の季節だなぁ」と感じ入ります。

青梅の収穫は人の手による手作業です。
梅に傷をつけないように手袋をつけて大事に大事に収穫します。

  1. 青梅をもいで
  2. ぼっつり(かご)に入れて
  3. ぼっつりの中がいっぱいになったらコンテナに入れる

の繰り返しです。
山の斜面に植わっている梅畑の場合、足元が斜めだったりして危険と隣合わせです。

具体的にどんな感じか気になる方はぜひ、2月に各地の梅林に足を運んでみてください(宣伝)。

収穫が終わったら選果へ

収穫が終わったら選果です。
選果の時も収穫と同じように手袋をつけます。

収穫量にもよるのですが我が家では11時くらいから選果を始めます。
青梅についた傷のサイズ、量によって秀、優、良、ジュースと分けていきます。

時間無い時は秀、優、ジュースと分けて選果の手間を省いたりもします。

我が家では梅をスノコ?に載せて上流から下流へとコロコロ流し、複数人で秀以外の梅を選別し最後に秀が残ってコンテナに入っていくようにしています。

ちなみに雨で青梅が濡れている場合は選果する時に扇風機で乾かします。

秀の選別が終わったら次は優の中に良やジュースが混ざっていないか再確認。
梅雨に入ると黒いすすのようなモノが梅に広がるので、すすがついた梅が無いかも確認します。
すすが広範囲についた梅はジュース行きです。

農家さんによっては更に梅のサイズで分けて出荷するところもあります。
我が家には選果機が無いのでランクのみでの選別をしております。

途中お昼休憩を挟み、出荷時間までに選果を終わらせます。
「間に合わなさそう」ってなったらスピードアップします。
締切が決まっているので必死です。

選果が終わったら出荷。その日のお仕事はおしまい!

選果が終わると出荷です。

出荷する前に1コンテナあたり青梅が20kg入っているように量を調整します。
コンテナ一つの重さが2kgから3kgくらいあるようで、我が家では重量計の針が23kgになるように調整しています。

量を調整したら梅入りコンテナを軽トラに載せて選果場に持っていって出荷です。
出荷された梅は翌日には各地のスーパーに並びます。

軽トラが出てったら梅小屋の中に落ちてる葉っぱとかをお掃除して、その日のお仕事はおしまいです。
お疲れ様でした〜。

もうすぐ青梅の収穫もおしまい

と、いうことで今回は青梅の収穫〜出荷の流れをご紹介いたしました。

そろそろ青梅の出荷が終わる時期です。
もしもまだ梅酒作ろうと思っていて青梅を買われていない方は早めのご購入をオススメいたします。

※専業農家ではないので、情報に誤りがあるかもしれません。
誤りを見つけられた際はコメント欄に情報をいただけると幸いです